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FlatpakからのQCADのインストール

このページでは、Linuxオペレーティングシステムで Flatpak からQCADをインストールする手順を説明します。ChromeOSのChromebookをお使いの場合は、代わりに ChromebookへのQCADのインストール の手順に従ってください。

FlatpakにはQCADが必要とするすべてのライブラリが同梱されています。そのため、ライブラリがインストーラーやアーカイブパッケージには古すぎる、または新しすぎるシステムでも動作します。

QCADのインストールにはターミナルを使用します。これがLinuxシステムを管理・保守するうえで推奨される方法だからです。Flatpakのインストールに使えるグラフィカルなアプリケーションもありますが、ここでは扱いません。

以下ではバージョン番号を 3.x.x と表記しています。ダウンロードしたQCADリリースの実際のバージョン番号(たとえば 3.32.9)に置き換えてください。

デスクトップ環境のターミナルアプリケーションを開きます。username@host:~$ のようなプロンプトが表示されたウィンドウが開きます。ここで username はユーザー名(ここでは “qcad”)、host はコンピューター名(ここでは “penguin”)です。

シェルのプロンプトが表示されたターミナルウィンドウ

次のコマンドをクリップボードにコピーし、ターミナルに貼り付けます。ターミナルへの貼り付けは右クリックで行えます。

sudo apt install flatpak

Enterキーを押します。

ターミナルに “Do you want to continue?” と表示されたら、もう一度Enterを押します。インストールが完了するまで待ちます。通常は数分かかります。プロンプトが再び表示されたら、インストールは完了です。

Flatpakはすでに最新バージョンであるとターミナルに表示された場合は、Flatpakがすでに入っているので次の手順に進めます。

注: apt はDebianおよびUbuntu系ディストリビューションのパッケージマネージャーです。他のディストリビューションでは、お使いのパッケージマネージャーの対応するコマンド(たとえばFedoraでは sudo dnf install flatpak、Arch Linuxでは sudo pacman -S flatpak)を使用してください。

次を実行します。

flatpak --version

Flatpakのバージョンが少なくとも1.12であることを確認してください。そうでない場合、インストールはおそらく失敗します。

QCADにはFlathub(Flatpakの中央リポジトリ)からダウンロードされるランタイムが必要です。次のコマンドで追加します。

flatpak --user remote-add --if-not-exists flathub https://dl.flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo

Enterを押します。

適切なランタイムのインストール

Section titled “適切なランタイムのインストール”

LinuxへのQCADのインストール で説明されているとおりにCPUの種類を確認し、対応するランタイムをインストールします。分からない場合は、ターミナルで uname -m と入力してください。

CPUが x86_64 の場合:

flatpak --user install flathub org.freedesktop.Platform/x86_64/25.08

CPUが aarch64 の場合:

flatpak --user install flathub org.freedesktop.Platform/aarch64/25.08

Enterを押します。

Flatpakはインストールしようとしているパッケージを一覧表示し、確認を求めます。Enterで確定します。

インストールされるランタイムパッケージを一覧表示するFlatpak

Flatpakはこれらのパッケージをインストールし、完了すると “Installation complete” と報告します。

注: “Unable to load summary from remote flathub: URI … exceeded maximum size of 10485760 bytes” というエラーが出る場合、Flatpakのバージョンが古くなっています。その場合は次を実行してください。

flatpak --user remote-delete --force flathub
flatpak --user remote-add flathub https://dl.flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo

そのうえで、もう一度インストールを試みます。

購入後に受け取ったリンクを使ってダウンロードエリアを開きます。

お使いのCPUに合ったセクションまでスクロールします。IntelおよびAMD CPUの場合はLinux > Qt 6 > 64-bit Intel、ARM CPUの場合はLinux > Qt 6 > ARM (64-bit) です。そのタイトルの下で、名前に “Flatpak” が含まれる項目をクリックして、Flatpakファイルをダウンロードフォルダーにダウンロードします。

ダウンロードが完了するまで待ちます。

ターミナルに戻り、ダウンロードフォルダーに移動します。

cd ~/Downloads

IntelまたはAMD CPUの場合は、次のように入力します。

flatpak install --user qcad-3.x.x-pro-linux-qt6-x86_64.flatpak

ARM64 CPUの場合は、次のように入力します。

flatpak install --user qcad-3.x.x-pro-linux-qt6-arm64.flatpak

Enterを押します。3.x.x は、ダウンロードしたパッケージの正確なバージョン番号に置き換えるのを忘れないでください。

ターミナルにFlatpakのインストールコマンドを入力する

FlatpakはQCADが要求する権限を表示し、続行するかどうかを尋ねます。

QCADをインストールする前に確認を求めるFlatpak

Enterを押して確定します。

インストールが完了すると、ターミナルに “Installation complete.” と表示されます。

ターミナルからQCADを起動するには、次のように入力します。

flatpak run org.qcad.QCAD

あるいは、デスクトップ環境のアプリケーションランチャーを使用します。QCADは通常のアプリケーションとして表示されるようになります。

アプリケーションランチャーに表示されたQCAD

QCADはウェルカム画面で起動し、いくつかの初期設定を選べます。確定すると、QCADのアプリケーションウィンドウが表示され、作業を開始できます。

インストール後のQCADアプリケーションウィンドウ

Flatpakからのコマンドラインツールの実行

Section titled “Flatpakからのコマンドラインツールの実行”

Flatpakによるインストールでは、QCADのコマンドラインツール(dwg2pdf、dwg2bmp など)の起動スクリプトにはアクセスできません。

それでもこれらのツールを実行するには、対応する起動スクリプトを -autostart 引数でQCADに渡します。

flatpak run org.qcad.QCAD -autostart scripts/Pro/Tools/Dwg2Pdf/Dwg2Pdf.js

QCADの各種コマンドラインツールの起動スクリプトは次のとおりです。

ツール 起動スクリプト
merge scripts/Tools/MergeDrawings/MergeDrawings.js
bbox scripts/Pro/Tools/BoundingBox/BoundingBox.js
bmp2dwg scripts/Pro/Tools/Bmp2Dwg/Bmp2Dwg.js
dwg2bmp scripts/Pro/Tools/Dwg2Bmp/Dwg2Bmp.js
dwg2csv scripts/Pro/Tools/Dwg2Csv/Dwg2Csv.js
dwg2dwg scripts/Pro/Tools/Dwg2Dwg/Dwg2Dwg.js
dwg2maptiles scripts/Pro/Tools/Dwg2MapTiles/Dwg2MapTiles.js
dwg2pdf scripts/Pro/Tools/Dwg2Pdf/Dwg2Pdf.js
dwg2svg scripts/Pro/Tools/Dwg2Svg/Dwg2Svg.js
dwgexplode scripts/Pro/Tools/DwgExplode/DwgExplode.js
dwghatch scripts/Pro/Tools/DwgHatch/DwgHatch.js
dwghatcharea scripts/Pro/Tools/DwgHatchArea/DwgHatchArea.js
dwginfo scripts/Pro/Tools/DwgInfo/DwgInfo.js
dwgmapconvert scripts/Pro/Tools/DwgMapConvert/DwgMapConvert.js
svg2dwg scripts/Pro/Tools/Svg2Dwg/Svg2Dwg.js
dwgnest (QCAD/CAM) scripts/Nest/Tools/DwgNest/DwgNest.js

Flatpakインストールのアンインストール

Section titled “Flatpakインストールのアンインストール”

QCADのFlatpakインストールを削除するには、次を実行します。

flatpak uninstall --user org.qcad.QCAD