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QCADをClaude Desktopで使用する

QCADにはMCP(Model Context Protocol)サーバーが含まれています。MCPは、AIアシスタントが他のアプリケーションの提供するツールを使用できるようにするオープンな標準規格です。QCAD MCPサーバーを使用すると、Claude DesktopアプリはQCADで現在開いている図面を直接操作できます。たとえば、Claudeに次のことを依頼できます。

  • 見慣れない図面について、そのレイヤー、ブロック、寸法、テキストを説明する
  • 閉じていないポリライン、重複したエンティティ、レイヤー0上のジオメトリなどの問題がないか図面をチェックする
  • 距離、長さ、面積を測定する
  • ブロック参照から部品表を作成する
  • レイヤー、線、円弧、円、ポリライン、テキスト、寸法、ハッチングを追加する
  • 既存のエンティティを移動、回転、尺度変更、トリム、フィレット、またはオフセットする
  • 図面をPNG、PDF、SVG、DXF、またはDWGとしてエクスポートする

このチュートリアルでは、WindowsまたはmacOSでQCADをClaude Desktopに接続する方法について説明します。

  • MCPプラグインを備えたQCADが、Claude Desktopと同じコンピューターにインストールされ、実行されていること
  • Windows版またはmacOS版のClaude Desktopアプリ

Claude Desktop用のQCAD拡張機能はQCADに付属しています。これは、QCADのインストール先の mcp フォルダーにあるファイル qcad.mcpb です。たとえば次のとおりです。

  • Windows: C:\Program Files\QCAD\mcp\qcad.mcpb
  • macOS: /Applications/QCAD-Pro.app/Contents/Resources/mcp/qcad.mcpb

macOSでは、このフォルダーはアプリケーションパッケージの内部にあり、Applications フォルダーを開いてもFinderには表示されません。QCADで その他 > MCP > Claude Desktopにインストール を使用すると、ファイルが開かれるか表示されます(下記参照)。

Node.jsを別途インストールする必要はありません。Claude Desktopには、拡張機能の実行に必要なものがすべて含まれています。

QCADのMCPサーバーは自動的には開始されません。サーバーが開始されるまで、QCADは接続を一切受け付けません。

  • QCADを起動します。
  • その他 > MCP > 開始 を選択します。

QCADウィンドウの下部にあるコマンドラインに、サーバーが実行中であることが表示されます。

MCP: MCP server running on port 3907 (http://127.0.0.1:3907/mcp)

サーバーは、その他 > MCP > 停止 を選択するか、QCADを終了するまで実行され続けます。QCADを起動するたびに、サーバーを再度開始する必要があります。

その他 > MCP メニューには、次の項目もあります。

  • Claude Desktopにインストール: QCAD拡張機能をClaude Desktopにインストールする手順を支援します(下記参照)
  • ステータス: サーバーが実行中かどうか、またどのポートで実行中かをコマンドラインに表示します
  • 再起動: サーバーを停止して再起動します(ポートを変更した後など)

サーバーは同じコンピューターからの接続(アドレス 127.0.0.1)のみを受け付けます。ネットワーク上の他のコンピューターからはアクセスできません。

Claude DesktopにQCAD拡張機能をインストールする

Section titled “Claude DesktopにQCAD拡張機能をインストールする”

拡張機能のインストールは一度だけ行います。始める前に、Claude Desktopがインストールされ、ログインしていることを確認してください。

QCAD拡張機能はローカル拡張機能です。Claude Desktopはこれをお使いのコンピューター上で実行し、拡張機能はそこからQCADのMCPサーバーに接続します。この目的でClaudeの Add custom connector を使用しないでください。カスタムコネクターは、インターネットから https アドレスで到達できるサーバーのみを受け付けるため、QCADのアドレス http://127.0.0.1:3907/mcp はそこでは受け付けられません。

  • QCADで その他 > MCP > Claude Desktopにインストール を選択します。QCADは、ファイル qcad.mcpb を選択した状態でエクスプローラーに表示します。QCADのコマンドラインにも、インストール手順が表示されます。
  • Claude Desktopで、ウィンドウの左上にあるメニューを開き、File > Settings を選択します。
  • Extensions に移動し、Advanced settings を開いて Install Extension をクリックします。
  • ファイル qcad.mcpb(例: C:\Program Files\QCAD\mcp\qcad.mcpb)を選択します。

Windowsでは、ファイル qcad.mcpb をダブルクリックしたり、Claude Desktopのウィンドウにドラッグしたりしないでください。どちらの方法でも拡張機能はインストールされません。Claude Desktopはこのファイル形式に自身を登録しないため、ダブルクリックしてもWindowsがファイルを開くアプリを尋ねるだけです。

  • QCADで その他 > MCP > Claude Desktopにインストール を選択します。QCADはファイル qcad.mcpb をClaude Desktopで直接開きます。
  • Claude Desktopが見つからない場合、QCADは代わりにFinderでファイルを表示します。ファイルをClaude Desktopのウィンドウにドラッグするか、Claude Desktopのメニューバーから Claude > Settings を選択し、Extensions に移動して Advanced settings を開き、Install Extension をクリックしてファイルを選択します。

Claude DesktopにQCAD拡張機能の詳細が表示されます。Install をクリックして確定します。

インストール後、Settings > Extensions の拡張機能の一覧に QCAD が表示されます。有効になっていることを確認してください。

QCAD拡張機能には3つの設定があり、Claude Desktopの Settings > Extensions > QCAD で変更できます。通常、既定値を変更する必要はありません。

  • QCAD host: QCAD MCPサーバーのアドレス。127.0.0.1 のままにしておきます。
  • QCAD MCP port: QCAD MCPサーバーのポート。既定値は 3907 です。QCADで設定したポートと一致している必要があります。
  • Reply timeout (ms): ClaudeがQCADからの応答を待つ時間。既定値は60000 ms(1分)です。非常に大きな図面を扱う場合は、この値を大きくしてください。
  • QCADで図面を開くか、新しい図面で開始します。
  • MCPサーバーが実行中であることを確認します(その他 > MCP > ステータス)。
  • Claude Desktopで新しいチャットを開き、必要なことを依頼します。たとえば次のとおりです。
QCADで開いている図面について説明してください。
QCADの図面に問題がないかチェックし、見つかったものを一覧にしてください。
図面内のブロック参照から部品表を作成してください。
新しいレイヤー「外形」に100 x 50 mmの長方形を描き、すべての角を半径5 mmでフィレットしてください。

どのQCADツールを使用するかはClaudeが判断します。ツールが初めて使用されるとき、Claude Desktopは許可を求めます。ツールを1回だけ許可することも、常に許可することもできます。

Claudeは常に、QCADで現在アクティブな図面を操作します。複数の図面が開いている場合は、依頼する前にQCADで目的の図面に切り替えてください。

Claudeによる変更は、ただちにQCADウィンドウに表示されます。既存のエンティティを修正または削除するツール、レイヤーの名前を変更するツール、未使用のレイヤーやブロックを削除するツールは、Claudeが明示的に変更の適用を指示しない限り、何が変更されるかを報告するだけです。変更を事前に確認したい場合は、適用する前に何を行うかを示すようClaudeに依頼してください。すべての変更は、QCADで 編集 > アンドゥ を使用するか、Claudeに元に戻すよう依頼することで取り消すことができます。

Claudeは図面を見ることもできます。図面を画像としてレンダリングし、何が表示されているかを確認したり、変更の結果を検証したりします。

Claude Desktopの音声モードではMCPを使用できません。QCADツールはテキストチャットでのみ使用できます。QCADで作業するには、依頼を話すのではなく入力してください。

QCAD MCPサーバーと拡張機能は、お使いのコンピューター上でのみ相互に通信します。ただし、Claudeが図面から読み取ったもの、たとえばレイヤー名、テキスト、寸法、座標などはすべて、チャットで共有する他のコンテンツと同様に、会話の一部としてClaudeに送信されます。コンピューターの外に出してはならない図面では、MCPサーバーを使用しないでください。

Windowsでqcad.mcpbを開くアプリを尋ねられる

Section titled “Windowsでqcad.mcpbを開くアプリを尋ねられる”

Windows版Claude Desktopは、ダブルクリックで .mcpb ファイルを開くことができません。ダイアログを閉じ、代わりに上記のとおりClaude Desktopの File > Settings > Extensions > Advanced settings > Install Extension からファイルをインストールしてください。

ClaudeがQCADのアドレスをコネクターとして受け付けない

Section titled “ClaudeがQCADのアドレスをコネクターとして受け付けない”

Claudeの Add custom connector は、インターネットから到達できるサーバーでのみ機能します。QCADは、上記のとおり、代わりにQCAD拡張機能を介して接続します。

Claudeが「Cannot reach QCAD」と報告する

Section titled “Claudeが「Cannot reach QCAD」と報告する”

拡張機能がQCADに接続できません。次の点を確認してください。

  • QCADが実行されている
  • MCPサーバーが その他 > MCP > 開始 で開始されている
  • その他 > MCP > ステータス で表示されるポートが、Claude Desktopの拡張機能設定のポートと一致している

QCADをClaude Desktopより先に起動する必要はなく、MCPサーバーを開始した後にClaude Desktopを再起動する必要もありません。ただし、ClaudeがQCADツールを認識していないように見える場合は、まずQCADとそのMCPサーバーを開始してから、Claude Desktopで新しいチャットを開いてください。

その他 > MCP > 開始 でアドレスがすでに使用されていると報告される場合は、別のプログラムまたは別のQCADウィンドウがすでにポート3907を使用しています。特定のポートでMCPサーバーを実行できるQCADウィンドウは1つだけです。もう一方のQCADウィンドウで その他 > MCP > 停止 を使用してサーバーを停止し、作業したいウィンドウでサーバーを開始してください。

Claudeが間違った図面を操作する

Section titled “Claudeが間違った図面を操作する”

Claudeは常に、MCPサーバーを実行しているQCADインスタンスのアクティブな図面を操作します。QCADで、Claudeに操作させたい図面のタブまたはウィンドウをクリックしてください。複数のQCADインスタンスが実行されている場合は、表示しているインスタンスでMCPサーバーが実行されていることを確認してください。

依頼に時間がかかる、またはタイムアウトで失敗する

Section titled “依頼に時間がかかる、またはタイムアウトで失敗する”

QCADでダイアログが開いている間、QCADは応答できません。QCADで開いているダイアログをすべて閉じてから、もう一度依頼してください。非常に大きな図面の場合は、拡張機能設定の Reply timeout を大きくしてください。